水子供養・安産祈願・永代供養で親しみ深い奈良の極楽寺

奈良の永代供養なら極楽寺

お寺で大切な故人様を長期間に渡りご供養いたします。
なかなかお参りできない方も安心してお任せ下さい。

納骨堂の特徴
(奈良の永代供養なら極楽寺)

納骨壇使用料

納骨壇一つにつき最大5霊様まで納骨できます。 
※喉仏を入れる骨壺の大きさ

一区画  : 60万円
年間管理費: 6千円
納骨式費用:   1霊 3万円

納骨に必要なもの

●火葬許可証
●改葬許可証 (他の墓地から移動する場合)
●ご契約者様印鑑
●ご契約者様印鑑証明
●ご遺骨
●契約にかかる費用
●納骨式 1霊3万円
※法事と一緒の場合、別途法事費用がかかります。

樹木葬の特徴
(奈良の永代供養なら極楽寺)

樹木葬にかかる費用の目安

1霊墓(1霊様)  15万円~20万円
2霊墓(2霊様)  35万円~40万円
家族墓(5霊様)   40万円~65万円
別途墓石代 15万円~

 

納骨に必要なもの

●火葬許可証
●改葬許可証 (他の墓地から移動する場合)
●ご契約者様印鑑
●ご契約者様印鑑証明
●ご遺骨
●契約にかかる費用
●納骨式 1霊3万円
※法事と一緒の場合、別途法事費用がかかります。

大和まほろば霊園(個別墓)の特徴
(奈良の永代供養なら極楽寺)

永代供養・樹木葬イメージ画像(永代供養 奈良 極楽寺)

個別墓
お選びいただける三種類のお墓

個別墓 1基1霊(永代供養 奈良 極楽寺)

個別墓 1基1霊

30万~

夫婦墓 1基2霊(永代供養 奈良 極楽寺)

夫婦墓 1基2霊

60万~

家族墓 1基6霊(永代供養 奈良 極楽寺)

家族墓 1基6霊

80万~

永代供養個別墓の特徴

お墓説明(永代供養 奈良 極楽寺)

墓石のなかに、お骨(喉仏)をお納骨させていただきます。
お胴骨は合祀墓に埋葬いたします。
● お墓費用に含まれるもの
・永代供養料
・墓石(白御影)
※墓石の種類を変更すると金額が変わります。
・文字彫刻一式
・据え置き工事一式

● 納骨に必要なもの
・火葬許可証
・改葬許可証(他の墓地から移動する場合)
・ご契約者様印鑑
・ご契約者様印鑑証明
・ご遺骨
・契約にかかる費用
・納骨式 1霊3万円
※法事と一緒の場合、別途法事費用がかかります。

納骨に必要なもの

●火葬許可証
●改葬許可証 (他の墓地から移動する場合)
●ご契約者様印鑑
●ご契約者様印鑑証明
●ご遺骨
●契約にかかる費用
●納骨式 1霊3万円
※法事と一緒の場合、別途法事費用がかかります。

納骨までの流れ

1)お電話またはメールでお問合せ下さい
2)ご見学・ご説明
3)ご契約
4)納骨日ご相談
5)納骨式 (法事と一緒でも可能です)

まほろば霊廟(合同墓)
大和まほろば霊廟の特徴
(奈良の永代供養なら極楽寺)

大和まほろば霊廟(永代供養 奈良 極楽寺)

合祀納骨料  5万円(永代供養料込)
※納骨時、読経が必要な場合は別途供養料  3万円

参拝者様の声

永代供養墓の歴史 (奈良の永代供養は極楽寺)

永代にわたる供養をお寺にお願いする、永代経(永代読経)というものは古くからありますが、しかしこれは、あくまでも既に亡くなった故人や先祖を供養するもので、またお墓という形における変化をもたらすものではありませんでした。現在の永代供養墓は、生前に本人が申込めるものとしての、従来のものとは異なる新しいお墓の形態だといえます。

 

また、行き倒れ人や身寄りのない人が死亡した場合、その管轄の行政によって荼毘に付され、遺骨をお寺の納骨堂などに預けるということも古くから行われていますが、それは単にお骨を収蔵するというものであって、今日のような永代供養墓とは随分と意味合いもシステムも違うものでした。

 

永代供養墓が新しいお墓の形態として注目され始めたのは、今から十年ほど前のことで、寺院において、あるいは寺院を経営主体とする霊園において、先駆的な永代供養墓が開設されました。それから現在までの二十世紀最後の十年間に、永代供養墓は急速に浸透していきました。

 

永代供養墓の大半は、広い納骨室を共同で使用する合葬式のもので、そうした墓所は公営でも神社でも開設されてきましたが、その当初から主に寺院によって開設されてきたため、永代供養墓という名称が定着してきました。合葬式墓所、合祀墓、永代納骨堂、永代祭祀塔、俱会一処墓、生前個人墓など、様々な名称で呼ばれることもありますが、現在も永代供養墓を開設しているのは、そのほとんどが寺院です。ここでは永代供養墓という名称のもとに、同様の形式を持つものを含めています。

 

永代供養墓が登場した当初は、かつて養老院に入ることに多くの人が抵抗感を持ったように、永代供養墓というものについての認識が浅く、そこに納骨することに対して随分抵抗があったようです。初期の永代供養墓には、単にお骨を収蔵するだけの無縁塔と区別が付かないもの、見た目も粗末で死後を安心して託すには不安を感じるものもありました。管理・供養のシステムにしてもあまり確立されておらず、申込者が抵抗や不安を感じるのも無理はないという状況がありました。

 

しかし、永代供養墓が注目されるにつれ、それを望む層は確実に増え、またそうした人々からの要望にもよって、年々質の高い形式のものが建てられるようになってきました。一方、內容においても、供養期間や供養方法、遺骨の納骨方法など、使用者が納得できるシステムが徐々に確立されてきました。永代供養墓が社会現象として認知されると同時に、ハード面、ソフト面が共に充実していったといえます。

永代供養墓とは (奈良の永代供養は極楽寺)

従来のお墓の場合、それがお寺にある場合であれ霊園にある場合であれ、そのお墓を承継する人が絶えれば、一定の期間や手続きを経ることによって、無縁墳墓として改葬されることになります。ですから、お墓を承継することができない、承継する人がいないということがわかっている場合には、お墓を建てることを拒否される場合もありますし、お墓を建てることができても、いずれ無縁墓として処理されてしまうことになります。

 

このようなことになるのは、お墓の使用者にとっても大変辛いことですが、墓地の管理者にとっても望ましいことではありません。無縁墓が増えることは未収の管理費が増大することになり、将来の墓地の運営や管理に大きな支障が生じるため、やむなく改葬ということになるのです。

 

こうした現状の中、お墓の承継者がいなくても、その承継者に代わり、寺院や霊園の責任において永代に供養・管理をしていこうという考え方が生まれ、それが永代供養墓という形で全国的に実を結んでいったわけです。それらは社会現象となるにつれ、死後を安心して託すことのできる明確なシステムを徐々に確立していきました。

 

寺院が永代供養墓を開設する理由のほとんどは、宗教法人という社会的立場から、お墓の承継者のいない方、あるいは承継で悩む方々に、安心して死後を託してもらえるシステムを提供したいという願いから開設するというものです。永代供養墓は、死後のこともさることながら、残りの人生をより安らかに充実して生きることのためにもあるわけですが、普通のお墓に比べ、その比重がより高いといえるでしょう。

 

詳細については後の記述で説明しますが、永代供養墓とは一般的に、承継者の有無に関係なく、寺院や霊園が永代にわたる供養・管理を約束するお墓のことで、生前に申込みができるというものです。法的な定義はまだありませんが、これが現在の共通した認識となっています。

永代供養墓と宗教 (奈良の永代供養は極楽寺)

永代供養墓の申込条件として、生前申込者に限るところもありますが、そのほとんどは故人の遺骨も受け入れています。既に遺骨となったものに関してはあまり宗教的な条件を問うこともないようですが、生前に申込む場合には、宗教的な条件が問われることがあります。

 

お寺が開設している永代供養墓の場合には、宗教に関する条件は、以下の四つのタイプに大別できます。

 

①宗教一切不問

宗教を一切問わない、つまり、仏教はもちろん、キリスト教や神道などの方、あるいは特定の宗教に属さない方でも申込みができるというものです。

 

②在来仏教であれば宗派不問。

在来仏教(伝統仏教)の方、つまり、仏教系の新宗教や新々宗教を除く、伝統的な仏教の方であれば申込みができるというものです。具体的には、奈良仏教系、天台系(天台宗など)、真言系(高野山真言宗・真言宗智山派・真言宗豊山派など)、浄土系(浄土宗・時宗など)、真宗系(浄土真宗本願寺派・真宗大谷派など)、臨済宗系(臨済宗妙心寺派など)、曹洞宗、黄檗宗、日蓮系(日蓮宗など)といった各宗・各派のことを指しています。

 

③当寺の宗派に帰依する

永代供養墓を開設しているお寺が属する各宗・各派(前頁参照)を信仰する方であれば申込みができるというものです。

 

④当寺の檀家になる

永代供養墓を開設しているお寺の檀家や信徒として、その寺院を護持・奉賛できる方であれば使用できるというものです。

 

これらいずれの条件も、過去の宗旨宗派に関しては不問とされており、お寺の宗教や宗派に帰依すれば良いとする②と③が大半を占めます。普通の寺院墓地に比べると、比較的条件はゆるいといえるでしょう。

寺院における永代供養墓でも宗教一切不問のところがありますが、霊園に開設されている永代供養墓の場合は、そのほとんどが宗教一切不問となっています。

 

また、申込者による会を組織して永代供養墓を運営しているところもあります。これらの会は、各種行事などを通じて生前から仏縁を深めると共に、境遇や考えを同じくする申込者同士が交流を持ち、絆を深めることを目的にしています。そこでは、会員がお互いに供養し合っていくような面があったり、会での活動や行事が楽しみを与えてくれるような面もあります。申込者にとっては、永代供養墓により一層の安心感が生まれると共に、死後のことのみならず、残りの人生にとって、大きな精神的支えになっていることがあるようです。

永代供養墓の供養方法 (奈良の永代供養は極楽寺)

永代供養墓の管理者は、納骨者の氏名や戒名などを墓誌に刻字したり、過去帳に記載したりして、納骨者の記録を保存しているわけですが、供養というもうひとつ大きな役割を、永代供養墓は担っています。

 

供養方法については、永代供養墓を経営・管理する寺院や霊園のそれぞれの考え方が強く反映されており、また宗旨・宗派による法儀の違いもあって、かなり多岐にわたっています。

 

最も多く見られる供養方法としては、納骨した後、毎年の春彼岸、お盆、秋彼岸に合同法要を行うというものです。三十三回忌などの一定期間が過ぎ、遺骨が合祀されてからも、骨壺で安置されていた時と同様に供養は続けられます。

 

祥月命日あるいは年回忌の供養に関しては、それをシステムに含めている場合もありますが、使用者の希望があれば行うとしているところが多く、この場合の費用は別途となっています。

 

供養の回数や法儀に関しては、年一回の供養祭を行うところ、毎月法要を営むところ、毎日回向するところなど、それぞれのところでかなり違ってきますが、読経、献花、焼香、供物などは共通した供養の仕方だといえます。塔婆を立てるかどうかなどは、宗派により、また寺院により異なってきます。

 

その他、寺院や霊園によっては、生前に戒名を授与するところ、位牌供養を行うところのほか、葬儀における法要の予約や、法事相談に応じているところもあります。また、事前に依頼すれば、葬儀の法要を知人や縁者に通知するというサービスを行っているところもあります。

 

永代供養墓を経営・管理するお寺で、申込者の宗教を一切問わないところも数多くありますが、供養に関しては、そのお寺が属する宗旨・宗派の法儀で行われます。勝手に他宗教・他宗派による法要を営むことはできません。

永代供養墓の形式 (奈良の永代供養は極楽寺)

永代供養墓が登場してから今日まで、使用者からのさまざまな要望があり、また永代供養墓に関する情報が行き渡ってきたこともあり、永代供養墓の形式はかなり多様化してきています。

 

初期の頃の永代供養墓は、納骨堂としての箱型の建物を造り、その内壁や外壁の石板に納骨者名を刻字するというものが多く見られました。こうした納骨堂型のものは、その後、建物内に礼拝施設を備えるなど、建物そのものが随分立派なものになってきています。仏壇様式のロッカー式納骨壇を備えた屋内墓所は、一般的に霊廟と呼ばれていますが、そうした霊廟型といえるものもあります。また、日本古来からの古墳や塚を模したイメージのある、納骨陵型と呼べるものもあります。

 

また、建物でない場合には、地下あるいは半地下に骨壺を安置する棚を設けた納骨室を造り、それを台座として、地上に像・塔・碑などを建立したものが一般的になっています。釈迦像や観音像などの仏像、多宝塔や五輪塔などの仏塔など、宗教的なシンボルを奉安したものがよく見受けられますが、モニュメントとしての塔や碑など、特定の宗教色を持たないものもあります。こうした形のものは数多く見られますが、近年はかなり多様化しており、また外観も内装も優れたものになってきています。

 

永代供養墓の多くは、以上に述べたような、納骨室を共同で使用するという合葬式のものですが、個別墓型といえるものもあります。普通のお墓に比べ、少し小さめの墓石を建立し、お骨をその個別の墓石のカロートに納骨するというものです。それらの墓石は、ある定められた区画に並んで建立されています。また、それに準じる形式の、集合墓型といえるものもあります。例えば、建物の壁面にいくつもの壁墓地を並べて設けた場合がそうで、お骨は個別のカロートに安置されますが、ひとつの建物を共有して墓所が集合しているといった形式です。

 

どうしても普通の一般的なお墓が欲しいという方には、あらかじめ承継者がいなくなることがわかっている場合、建てたお墓をそのままの状態で管理し、供養するということを約束するシステムもあります。この場合、普通のお墓と同じようにカロートに納骨され、承継者がいなくなってからも、ある一定の契約した期間は、管理者によって供養・管理がなされるというもので、年限が過ぎた場合は、遺骨は別の場所に移されて供養・管理が続けられます。

 

このように、永代供養墓には多種多様な形式があり、使用者にとってはかなり選択の幅が増えているといえます。

永代供養墓の先駆者 (奈良の永代供養は極楽寺)

永代供養墓が社会的に大きく注目された端緒は、昭和六十年、比叡山延暦寺大霊園に「久遠墓」が登場した時です。個別の墓石を建立する形式は、従来からのお墓を踏襲したものといえますが、総計一八三〇基が建立できる永代供養の専用墓域を開設し、しかも天台宗総本山の比叡山延暦寺が管理する霊園ということで、大きな関心を呼びました。

 

永代供養墓の本格的な胎動が起こったのは、平成元年、新潟においてでした。妙光寺の「安穏廟」です。円形古墳をイメージさせる陵の壁面に個別の区画を設けた集合式墓所で、一基あたり一〇八区画、全体で四基四三二区画の計画となっています。現在四基目の募集に入っていますが、既に約半数に予約申込みがあるそうです。

 

この安穏廟の最も大きな特徴といえば、安穏会という会員制度を導入したことにあります。寺院が経営するお墓でありながら宗派を問わず門戸を広げ、しかも会費を基金にして永代供養墓を運営していくという明確なシステムを設けています。この安穏廟が投げ掛けたのは、家を単位に承継されることを前提とした従来のお墓と、それに支えられてきた檀家制度の見直しを図るという、大きな視野を持つ問題でした。

 

続いて、平成二年、京都の常寂光寺にも「志縁廟」が開設されました。ここも同じく、家族や血縁ではなく、境遇や考え方を同じくする人がお互いに支え合うという共同のお墓です。この志縁廟の建立を推進したのは、昭和五十三年に設立された女の碑の会という団体で、独身女性による平和運動や人権保護の活動など、世界的視野に立った問題に取り組んでいます。志縁廟はそうした同じ志で結ばれた方々のお墓として建立されました。

 

時をほぼ同じくして、東京にも会員制の共同墓地「もやいの碑」が開設されました。すがも平和霊苑内にあるこの碑を運営するのはもやいの会という組織で、寺院や霊園から独立した事務局が設置されています。ここでは、遺骨の一部を専用骨壺で安置し、残りを骨袋に入れて合祀するという分骨方式が採られ、入会金・年会費は別途ながら、十万円という安価な料金が多くの支持を集めました。また、同霊園では葬儀の生前契約の事業も行われており、身寄りのない方がより安心して死後を託せるシステムを推進しています。

 

これらの先駆的な永代供養墓は、いずれも大きな注目を浴び、現代のお墓の問題に社会的な焦点を当てるきっかけとなってくれました。これらの趣旨、形式、内容などは、多くの寺院や霊園、地方自治体などにも多大な影響を与えています。

永代供養墓の納骨方法 (奈良の永代供養は極楽寺)

以前のブログで外観の形式という観点から、永代供養墓の主なタイプを説明しましたが、お骨をどこにどう納めるかという納骨の方法に関しても、いくつかのタイプに分けられます。

 

まず、永代供養墓に納骨する際に、最初から遺骨を骨壺から出して土に還す合祀という方法があります。地方により、普通のお墓に納骨する場合にも、骨壺から遺骨を出す風習があり、そうした地域においては特にこのような方法が多く見受けられます。このように最初から合祀する場合は、一般的に費用は安く設定されています(合祀という言葉は、ひとつの納骨室に複数の遺骨を骨壺のまま安置する場合にも使われることがありますが、本書では原則として、その場合を合葬とし、ひとつのカロートに骨壺から遺骨を出して直接納骨する場合を合祀としました)。

 

骨壺のまま安置するという方法の場合は、そのほとんどに、ある一定期間が定められています。最も多いのが三十三回忌までという年限で、その期間中は骨壺のまま安置し、期間経過後に骨壺から遺骨を出して合祀するという方法です。三十三回忌という年限に関しては、いわゆる弔い上げとされる三十三回忌を迎えることで、完全に成仏する、あるいは祖先の霊に昇華するとする、日本の仏教的な考え方が反映しているようですが、三十年も時が経てば故人を覚えている人もいなくなるという、そうした慣習上の見方の影響もあるようです。

 

その他、骨壺で安置する年限の設定には、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、五十回忌などがあり、かなり多様化してきていますし、使用者の希望年数で安置するというところもあります。また、少数派ながら、永代に(半永久的に)骨壺で安置するという永代供養墓もあります。

 

さらに、分骨という方法を採っているところもあります。遺骨の一部を納めた小型の専用骨壺を一定期間あるいは永代に安置し、残りの遺骨を合祀するといったものです。

永代供養墓の墓誌 (奈良の永代供養は極楽寺)

永代供養墓には、納骨するという機能のほかに、納骨者の記録を保存する役割も担っています。普通のお墓であれば、石塔に家名や納骨者名を彫るわけですが、個別墓型もしくは集合墓型の永代供養墓の場合は同様になります。

 

合葬墓型の永代供養墓の場合には、共同の石板に納骨者名を刻字するというものが最も多いのですが、個別の小石板に刻字して掲げるというものや、永代供養墓の周囲などに、個別の小石碑あるいは小石塔を墓誌として建てるという方法もあります。

 

このような墓誌を設けていない場合でも、過去帳などに記載するというところは多く、位牌供養を行うところも見受けられます。墓籍簿に納骨者名などを記録し保存することは、法的にも義務づけられており、そうした管理は非常に重要視されています。

 

墓誌には主に、納骨者の氏名(俗名)や戒名(法名)などが刻字されているようですが、使用者の希望する言葉や銘を刻めるものもあります(浄土真宗では戒名といわず法名と呼ばれています。ちなみに日蓮宗では法号と呼ばれることも多々あります)。今後はインターネット上のホームページなども墓誌として利用されてゆくのではないでしょうか。

永代供養墓の料金 (奈良の永代供養は極楽寺)

これまでに見たように、ひと口に永代供養墓といっても、外観の形式、納骨の方法、墓誌の形態、供養の様式などの面で、様々に異なります。当然ながら、永代供養墓の申込料金についても、かなり幅が出てくることになります。

 

料金の平均的な目安としては、一体五十万円前後ということはいえるでしょう。ただし、十万円前後のものもあれば、三百万円以上のものもあり、金額によって形式、納骨方法、供養内容などが異なるため、相場を述べることは困難です。単に料金の高低だけで判断せず、納骨方法や供養內容などをよく確かめた上で、自分に合った永代供養墓を選択することが大切です。中には、申込者の事情等を考慮し、料金の相談に応じてくれるところもあります。

 

また、ほとんどの永代供養墓は、一人あたりの料金が設定されていますが、納骨スペースが大きく、複数の遺骨を収蔵でき、なおかつ料金もあまり変わらないというところもあります。夫婦、両親、兄弟など複数の人間で使用したい場合や、先祖代々の遺骨を改葬したいという場合には、そうした永代供養墓が望ましいでしょう。先祖の遺骨がたくさんある場合には、事前によく事情を説明すれば、費用的な面で相談に応じてくれるケースも多いようです。かなり古い遺骨については合祀するケースもごく一般的です。

 

永代供養墓の料金には、永代供養料、使用料、納骨料などが含まれている場合が多く、墓所・遺骨の管理といった意味合いもその中に含まれます。墓誌への刻字料については、費用一式に含まれる場合、別途実費となる場合、また名目がない場合などがあります。

 

料金の規定に関しては、それぞれで名称や定義が異なることもありますが、本書では便宜上、できるだけ用語を統一しました。

 

 

①永代供養料

永代供養料とは、永代に供養(祭祀)を行うことに対する費用のことです。永代供養墓の多くは、骨壷安置の期間に33回忌までといった年限を設けていますが、年限が過ぎても納骨者の記録は保存され、合同法要などで供養されることから、こう呼ばれています)ただし、浄土真宗では供養という言葉があまり使われないため永代経懇志という表現を、神道の場合には永代祭祀料という表現を用いる場合があります)。

 

②使用料

使用料とは、永代供養墓の墓所使用料のことです。個別のカロートであるか、共同の納骨室であるかを問わず、また、骨壺で安置するか、直接合祀するかを問わず、この表現を用いました。

 

③納骨料

納骨料とは、遺骨を納骨する際にかかる費用のことです。基本的には納骨手数料といった意味合いですが、納骨時における法要の費用をその中に含んでいることもあります。

 

④刻字料

刻字料とは、納骨者名などを墓誌に彫刻する時にかかる費用のことです。個別の墓誌としての小石碑や小石板が実費となる場合もあります。

 

 

その他、入会費・年会費・入檀料などが別途とされることもあります。年会費は主に、申込者との通信費や事務管理費としてのもので、生前中に限られています。

現代におけるお墓の問題 (奈良の永代供養は極楽寺)

現代社会における少子化の傾向は、核家族化や高齢化と相まって、お墓を承継していく基盤を揺るがせつつあります。

 

近年では、結婚をしても子供を持たない夫婦や、生涯結婚をしない単身者、また高齢化による身寄りのない人たちといった層が増加しており、お墓を建てても、そのお墓を承継していく者がいないという問題が生まれています。

 

また、子供が娘だけという場合、それぞれの娘が嫁いだ後、自分たちのお墓を誰が守るのかということが、親子という情愛をはらみながらも、切実な問題として浮かび上がってきます。一人っ子同士が結婚した場合には、一世帯がお墓を二つ持つことになり、そうした負担を掛けたくないという思いを持つ方も少なくありません。

 

そしてまた、承継者がいたとしても、生活空間が広がった現代社会においては、転勤による住所移転や海外滞在などといったことも稀ではなく、お墓を建てても管理していけないという問題も生じています。管理ができずに草が生い茂り、お墓参りもできないことを心配する声もあります。

 

さらに深刻なのは、先祖代々受け継がれてきたお墓を、自分の代を最後に承継者がいなくなるという場合です。そのような立場の方は、自分のこと以上に先祖の供養ということについて、また代々守られてきた墓をどうするかということについて、大きな悩みを抱えているようです。

 

このように、生活様式や社会環境が大きく変化した現代では、お墓の問題は社会的問題だといえます。お墓のない場合はもちろんのこと、お墓がある場合でも無縁となることを危惧することから、多くの人が、「お墓をどうするか」という同じ問題を抱えているわけです。

 

永代供養墓は、こうしたお墓の問題を解消する方法として、社会的に大きな関心が寄せられており、また、お墓の問題で悩む多くの人々から、死後を安心して託すことができる墓として支持を得ています。

永代供養墓申込みにあたっての注意点

前述したように、永代供養墓は生前に申込みが可能で、また遺骨の受入れもできるという場合がほとんどです。遺骨を納骨する場合には、その納骨者の縁者あるいは関係者がそこにお骨を納めるわけですから、心配する必要はないでしょう。しかし、生前に本人が永代供養墓に申込みをする場合、自分の死後、間違いなくそこに納骨されるかどうかということは、申込者本人にとっては大きな不安要素だと思います。特に身寄りのない場合はなおさらそうでしょう。一般的には、生前に永代供養墓に申し込んで費用を支払うと、申込みをした証しとして、「永代供養墓申込証書」(それぞれで名称が異なる場合もあります)というものが発行されます。それを受け取り、万一の場合に備えて、誰もが気づくところに保管しておくというのが、最も確実で安心な方法といえます。その申込証書に、納骨先などについて依頼した遺書や手紙などを添付しておく、あるいは、知人や近所の人などに生前にその旨を伝えておくことも、より安心につながると思います。

 

永代供養墓によっては、葬儀の生前相談などを行っているところや、そのシステムの中に葬儀の執行を含んでいるところもあります。申し込んだ永代供養墓に間違いなく納骨されるかどうか不安に思う方は、例えば、誰がどのように納骨してくれるのかといったことを、永代供養墓の管理者に相談の上、確かめておくことが大切ですし、また、自分が安心できるシステムを持つところを選ぶことが重要です。

 

また、これまでに見てきたように、永代供養墓は多種多様であり、申込者の状況に応じて、それぞれに相応しい永代供養墓を検討することが必要です。申込者の宗教上の条件はどのように問われるのか、規定の料金にはどんな内容が含まれているのか、遺骨は何体まで納骨でき、どのように納骨されるのか、供養はどのように行われるかなど、しっかり確認しておくことです。

 

永代供養墓のほとんどは、印刷物や書類でほぼその内容がわかりますが、管理者から直接説明を受けて確認することも大切なことです。その管理者の考え方を肌で感じることも、より大きな安心感につながると思われます。

 

前述したことの繰り返しになりますが、永代供養墓の料金と内容は深く関連しています。ですから、費用だけを比較して判断するのではなく、料金と内容をよく検討した上で、申込者それぞれの事情や考え方に応じた選択をすることが賢明です。

 

充分に納得した上で申し込む、それが、死後の心配に悩まず、残りの人生をより充実させるために大切なことです。

日本におけるお墓の歴史 (奈良の永代供養は極楽寺)

「お墓とは」と聞かれると、故人の遺骨を納め、そこに石塔を建て供養するものだということは誰でもが知っています。しかし、「お墓をなぜ建てるのか」と聞かれて、即答できる方は少ないと思います。

 

仏教をはじめ、あらゆる宗教においても、お墓を建てることを義務づけている教義はありません。お墓を建てるという行為は、どちらかというと、宗教的なものよりも民俗的な考え方、あるいは慣習に基づくものといえます。

 

葬送については、それぞれの国によって考え方も異なります。例えば、インドのように死体をガンジス川に流すという国もあれば、鳥葬といって、鳥に死体を食べさせることで、鳥とともに魂が昇天していくと考える国もあります。また、むしろに包んだりして遺体を風化させる、風葬というものもあります。

 

日本では一般的に、お墓に埋葬し供養することによって、故人の魂が浄化され成仏するというふうに考えられてきました。近年は撒骨といった新しい葬送のスタイルも現れてきていますが、民俗としての伝統的な考え方は、現在でも受け継がれているようです。

 

お墓の歴史を振り返ると、現代のような墓石を築くお墓が建てられ始めたのは、江戸中期の頃からだと言われています。といっても、その頃からすべての庶民がお墓を建てられたわけではありません。それは、権力や富を持つ経済的に豊かな一部の層を中心にした話で、一般の庶民にとってはまだまだ縁遠いものでした。

 

今日のように誰もがお墓を自由に建てられるようになったのは、さして古いことではありません。昭和三十年代の日本の高度経済成長時代を経て、日本の国が豊かになり、また霊園といった形態の墓地が定着し、なおかつ先祖を思いやる精神的なゆとりが生まれるという、そうした様々な時代背景の変化の中で建墓が促進され、一般化されてきたといえます。

 

元来、お墓というものは一族のシンボルであり、一族で守るという意識が根強くありました。ところが、戦後、日本の新民法によって家族制度は大きく変化し、一族の墓というよりも、一家の墓という形に、さらに一代の墓、個人の墓へと変貌してきています。

お仏壇の設置について

他宗派の仏壇と並べても良いの?

こんにちはlaugh4月になってからの方が冷えるような気がいたしますが、皆さんお変わりございませんでしょうか。

本日は過去にご質問いただいたことを書きたいと思います。

「他宗派のお仏壇の横に真言宗のお仏壇を置いても大丈夫ですか?」

と聞かれることがあります。

回答は・・・・

「大丈夫です!問題ございません!」

隣に置いていただいても全く問題ございませんし、神棚の側でも問題ございません。

安心して設置してくださいねwink

永代供養豆知識ー永代供養墓の歴史

永代にわたる供養をお寺にお願いする、永代経(永代読経)というものは古くからありますが、しかしこれは、あくまでも既に亡くなった故人や先祖を供養するもので、またお墓という形における変化をもたらすものではありませんでした。現在の永代供養墓は、生前に本人が申込めるものとしての、従来のものとは異なる新しいお墓の形態だといえます。

また、行き倒れ人や身寄りのない人が死亡した場合、その管轄の行政によって荼毘に付され、遺骨をお寺の納骨堂などに預けるということも古くから行われていますが、それは単にお骨を収蔵するというものであって、今日のような永代供養墓とは随分と意味合いもシステムも違うものでした。

永代供養墓が新しいお墓の形態として注目され始めたのは、今から十年ほど前のことで、寺院において、あるいは寺院を経営主体とする霊園において、先駆的な永代供養墓が開設されました。それから現在までの二十世紀最後の十年間に、永代供養墓は急速に浸透していきました。

永代供養墓の大半は、広い納骨室を共同で使用する合葬式のもので、そうした墓所は公営でも神社でも開設されてきましたが、その当初から主に寺院によって開設されてきたため、永代供養墓という名称が定着してきました。合葬式墓所、合祀墓、永代納骨堂、永代祭祀塔、俱会一処墓、生前個人墓など、様々な名称で呼ばれることもありますが、現在も永代供養墓を開設しているのは、そのほとんどが寺院です。ここでは永代供養墓という名称のもとに、同様の形式を持つものを含めています。

永代供養墓が登場した当初は、かつて養老院に入ることに多くの人が抵抗感を持ったように、永代供養墓というものについての認識が浅く、そこに納骨することに対して随分抵抗があったようです。初期の永代供養墓には、単にお骨を収蔵するだけの無縁塔と区別が付かないもの、見た目も粗末で死後を安心して託すには不安を感じるものもありました。管理・供養のシステムにしてもあまり確立されておらず、申込者が抵抗や不安を感じるのも無理はないという状況がありました。

永代供養豆知識ー永代供養墓とは

従来のお墓の場合、それがお寺にある場合であれ霊園にある場合であれ、そのお墓を承継する人が絶えれば、一定の期間や手続きを経ることによって、無縁墳墓として改葬されることになります。ですから、お墓を承継することができない、承継する人がいないということがわかっている場合には、お墓を建てることを拒否される場合もありますし、お墓を建てることができても、いずれ無縁墓として処理されてしまうことになります。

 

このようなことになるのは、お墓の使用者にとっても大変辛いことですが、墓地の管理者にとっても望ましいことではありません。無縁墓が増えることは未収の管理費が増大することになり、将来の墓地の運営や管理に大きな支障が生じるため、やむなく改葬ということになるのです。

 

こうした現状の中、お墓の承継者がいなくても、その承継者に代わり、寺院や霊園の責任において永代に供養・管理をしていこうという考え方が生まれ、それが永代供養墓という形で全国的に実を結んでいったわけです。それらは社会現象となるにつれ、死後を安心して託すことのできる明確なシステムを徐々に確立していきました。

 

寺院が永代供養墓を開設する理由のほとんどは、宗教法人という社会的立場から、お墓の承継者のいない方、あるいは承継で悩む方々に、安心して死後を託してもらえるシステムを提供したいという願いから開設するというものです。永代供養墓は、死後のこともさることながら、残りの人生をより安らかに充実して生きることのためにもあるわけですが、普通のお墓に比べ、その比重がより高いといえるでしょう。

 

詳細については後の記述で説明しますが、永代供養墓とは一般的に、承継者の有無に関係なく、寺院や霊園が永代にわたる供養・管理を約束するお墓のことで、生前に申込みができるというものです。法的な定義はまだありませんが、これが現在の共通した認識となっています。

永代供養豆知識ー永代供養墓と宗教

永代供養墓の申込条件として、生前申込者に限るところもありますが、そのほとんどは故人の遺骨も受け入れています。既に遺骨となったものに関してはあまり宗教的な条件を問うこともないようですが、生前に申込む場合には、宗教的な条件が問われることがあります。

お寺が開設している永代供養墓の場合には、宗教に関する条件は、以下の四つのタイプに大別できます。

①宗教一切不問

宗教を一切問わない、つまり、仏教はもちろん、キリスト教や神道などの方、あるいは特定の宗教に属さない方でも申込みができるというものです。

②在来仏教であれば宗派不問。

在来仏教(伝統仏教)の方、つまり、仏教系の新宗教や新々宗教を除く、伝統的な仏教の方であれば申込みができるというものです。具体的には、奈良仏教系、天台系(天台宗など)、真言系(高野山真言宗・真言宗智山派・真言宗豊山派など)、浄土系(浄土宗・時宗など)、真宗系(浄土真宗本願寺派・真宗大谷派など)、臨済宗系(臨済宗妙心寺派など)、曹洞宗、黄檗宗、日蓮系(日蓮宗など)といった各宗・各派のことを指しています。

③当寺の宗派に帰依する

永代供養墓を開設しているお寺が属する各宗・各派(前頁参照)を信仰する方であれば申込みができるというものです。

④当寺の檀家になる

永代供養豆知識ー永代供養墓の供養方法

永代供養墓の管理者は、納骨者の氏名や戒名などを墓誌に刻字したり、過去帳に記載したりして、納骨者の記録を保存しているわけですが、供養というもうひとつ大きな役割を、永代供養墓は担っています。

供養方法については、永代供養墓を経営・管理する寺院や霊園のそれぞれの考え方が強く反映されており、また宗旨・宗派による法儀の違いもあって、かなり多岐にわたっています。

最も多く見られる供養方法としては、納骨した後、毎年の春彼岸、お盆、秋彼岸に合同法要を行うというものです。三十三回忌などの一定期間が過ぎ、遺骨が合祀されてからも、骨壺で安置されていた時と同様に供養は続けられます。

祥月命日あるいは年回忌の供養に関しては、それをシステムに含めている場合もありますが、使用者の希望があれば行うとしているところが多く、この場合の費用は別途となっています。

供養の回数や法儀に関しては、年一回の供養祭を行うところ、毎月法要を営むところ、毎日回向するところなど、それぞれのところでかなり違ってきますが、読経、献花、焼香、供物などは共通した供養の仕方だといえます。塔婆を立てるかどうかなどは、宗派により、また寺院により異なってきます。

その他、寺院や霊園によっては、生前に戒名を授与するところ、位牌供養を行うところのほか、葬儀における法要の予約や、法事相談に応じているところもあります。また、事前に依頼すれば、葬儀の法要を知人や縁者に通知するというサービスを行っているところもあります。

永代供養豆知識ー永代供養墓の形式

永代供養墓が登場してから今日まで、使用者からのさまざまな要望があり、また永代供養墓に関する情報が行き渡ってきたこともあり、永代供養墓の形式はかなり多様化してきています。

初期の頃の永代供養墓は、納骨堂としての箱型の建物を造り、その内壁や外壁の石板に納骨者名を刻字するというものが多く見られました。こうした納骨堂型のものは、その後、建物内に礼拝施設を備えるなど、建物そのものが随分立派なものになってきています。仏壇様式のロッカー式納骨壇を備えた屋内墓所は、一般的に霊廟と呼ばれていますが、そうした霊廟型といえるものもあります。また、日本古来からの古墳や塚を模したイメージのある、納骨陵型と呼べるものもあります。

また、建物でない場合には、地下あるいは半地下に骨壺を安置する棚を設けた納骨室を造り、それを台座として、地上に像・塔・碑などを建立したものが一般的になっています。釈迦像や観音像などの仏像、多宝塔や五輪塔などの仏塔など、宗教的なシンボルを奉安したものがよく見受けられますが、モニュメントとしての塔や碑など、特定の宗教色を持たないものもあります。こうした形のものは数多く見られますが、近年はかなり多様化しており、また外観も内装も優れたものになってきています。

永代供養墓の多くは、以上に述べたような、納骨室を共同で使用するという合葬式のものですが、個別墓型といえるものもあります。普通のお墓に比べ、少し小さめの墓石を建立し、お骨をその個別の墓石のカロートに納骨するというものです。それらの墓石は、ある定められた区画に並んで建立されています。また、それに準じる形式の、集合墓型といえるものもあります。例えば、建物の壁面にいくつもの壁墓地を並べて設けた場合がそうで、お骨は個別のカロートに安置されますが、ひとつの建物を共有して墓所が集合しているといった形式です。

どうしても普通の一般的なお墓が欲しいという方には、あらかじめ承継者がいなくなることがわかっている場合、建てたお墓をそのままの状態で管理し、供養するということを約束するシステムもあります。この場合、普通のお墓と同じようにカロートに納骨され、承継者がいなくなってからも、ある一定の契約した期間は、管理者によって供養・管理がなされるというもので、年限が過ぎた場合は、遺骨は別の場所に移されて供養・管理が続けられます。

永代供養豆知識ー永代供養墓の墓誌

永代供養墓には、納骨するという機能のほかに、納骨者の記録を保存する役割も担っています。普通のお墓であれば、石塔に家名や納骨者名を彫るわけですが、個別墓型もしくは集合墓型の永代供養墓の場合は同様になります。

 

合葬墓型の永代供養墓の場合には、共同の石板に納骨者名を刻字するというものが最も多いのですが、個別の小石板に刻字して掲げるというものや、永代供養墓の周囲などに、個別の小石碑あるいは小石塔を墓誌として建てるという方法もあります。

 

このような墓誌を設けていない場合でも、過去帳などに記載するというところは多く、位牌供養を行うところも見受けられます。墓籍簿に納骨者名などを記録し保存することは、法的にも義務づけられており、そうした管理は非常に重要視されています。

 

墓誌には主に、納骨者の氏名(俗名)や戒名(法名)などが刻字されているようですが、使用者の希望する言葉や銘を刻めるものもあります(浄土真宗では戒名といわず法名と呼ばれています。ちなみに日蓮宗では法号と呼ばれることも多々あります)。今後はインターネット上のホームページなども墓誌として利用されてゆくのではないでしょうか。

永代供養豆知識ー永代供養墓の納骨方法

以前のブログで外観の形式という観点から、永代供養墓の主なタイプを説明しましたが、お骨をどこにどう納めるかという納骨の方法に関しても、いくつかのタイプに分けられます。

 

まず、永代供養墓に納骨する際に、最初から遺骨を骨壺から出して土に還す合祀という方法があります。地方により、普通のお墓に納骨する場合にも、骨壺から遺骨を出す風習があり、そうした地域においては特にこのような方法が多く見受けられます。このように最初から合祀する場合は、一般的に費用は安く設定されています(合祀という言葉は、ひとつの納骨室に複数の遺骨を骨壺のまま安置する場合にも使われることがありますが、本書では原則として、その場合を合葬とし、ひとつのカロートに骨壺から遺骨を出して直接納骨する場合を合祀としました)。

 

骨壺のまま安置するという方法の場合は、そのほとんどに、ある一定期間が定められています。最も多いのが三十三回忌までという年限で、その期間中は骨壺のまま安置し、期間経過後に骨壺から遺骨を出して合祀するという方法です。三十三回忌という年限に関しては、いわゆる弔い上げとされる三十三回忌を迎えることで、完全に成仏する、あるいは祖先の霊に昇華するとする、日本の仏教的な考え方が反映しているようですが、三十年も時が経てば故人を覚えている人もいなくなるという、そうした慣習上の見方の影響もあるようです。

 

その他、骨壺で安置する年限の設定には、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、五十回忌などがあり、かなり多様化してきていますし、使用者の希望年数で安置するというところもあります。また、少数派ながら、永代に(半永久的に)骨壺で安置するという永代供養墓もあります。

 

さらに、分骨という方法を採っているところもあります。遺骨の一部を納めた小型の専用骨壺を一定期間あるいは永代に安置し、残りの遺骨を合祀するといったものです。

 

このように、納骨方法についても様々なタイプがあるわけですが、できるだけ撒骨に近い合祀という方法を希望する使用者もいれば、骨壺で永代に安置してもらいたいという使用者もいます。そうした使用者の様々な要望に応えるため、いくつかのタイプを合わせ持つ永代供養墓もあり、そうしたところは、個別の墓石に永代納骨するか、希望年数で骨壷安置するか、最初から合祀するかということを、使用者が選択できるようにしています。また、ひとつの寺院が二種類の永代供養墓を併設している例も出てきています。

永代供養豆知識ー永代供養墓の料金

これまでに見たように、ひと口に永代供養墓といっても、外観の形式、納骨の方法、墓誌の形態、供養の様式などの面で、様々に異なります。当然ながら、永代供養墓の申込料金についても、かなり幅が出てくることになります。 料金の平均的な目安としては、一体五十万円前後ということはいえるでしょう。ただし、十万円前後のものもあれば、三百万円以上のものもあり、金額によって形式、納骨方法、供養内容などが異なるため、相場を述べることは困難です。単に料金の高低だけで判断せず、納骨方法や供養內容などをよく確かめた上で、自分に合った永代供養墓を選択することが大切です。中には、申込者の事情等を考慮し、料金の相談に応じてくれるところもあります。 また、ほとんどの永代供養墓は、一人あたりの料金が設定されていますが、納骨スペースが大きく、複数の遺骨を収蔵でき、なおかつ料金もあまり変わらないというところもあります。夫婦、両親、兄弟など複数の人間で使用したい場合や、先祖代々の遺骨を改葬したいという場合には、そうした永代供養墓が望ましいでしょう。先祖の遺骨がたくさんある場合には、事前によく事情を説明すれば、費用的な面で相談に応じてくれるケースも多いようです。かなり古い遺骨については合祀するケースもごく一般的です。 永代供養墓の料金には、永代供養料、使用料、納骨料などが含まれている場合が多く、墓所・遺骨の管理といった意味合いもその中に含まれます。墓誌への刻字料については、費用一式に含まれる場合、別途実費となる場合、また名目がない場合などがあります

永代供養豆知識ー申込みにあたっての注意点

永代供養墓は生前に申込みが可能で、また遺骨の受入れもできるという場合がほとんどです。遺骨を納骨する場合には、その納骨者の縁者あるいは関係者がそこにお骨を納めるわけですから、心配する必要はないでしょう。しかし、生前に本人が永代供養墓に申込みをする場合、自分の死後、間違いなくそこに納骨されるかどうかということは、申込者本人にとっては大きな不安要素だと思います。特に身寄りのない場合はなおさらそうでしょう。一般的には、生前に永代供養墓に申し込んで費用を支払うと、申込みをした証しとして、「永代供養墓申込証書」(それぞれで名称が異なる場合もあります)というものが発行されます。それを受け取り、万一の場合に備えて、誰もが気づくところに保管しておくというのが、最も確実で安心な方法といえます。その申込証書に、納骨先などについて依頼した遺書や手紙などを添付しておく、あるいは、知人や近所の人などに生前にその旨を伝えておくことも、より安心につながると思います。

永代供養墓によっては、葬儀の生前相談などを行っているところや、そのシステムの中に葬儀の執行を含んでいるところもあります。申し込んだ永代供養墓に間違いなく納骨されるかどうか不安に思う方は、例えば、誰がどのように納骨してくれるのかといったことを、永代供養墓の管理者に相談の上、確かめておくことが大切ですし、また、自分が安心できるシステムを持つところを選ぶことが重要です。

また、これまでに見てきたように、永代供養墓は多種多様であり、申込者の状況に応じて、それぞれに相応しい永代供養墓を検討することが必要です。申込者の宗教上の条件はどのように問われるのか、規定の料金にはどんな内容が含まれているのか、遺骨は何体まで納骨でき、どのように納骨されるのか、供養はどのように行われるかなど、しっかり確認しておくことです。

永代供養墓のほとんどは、印刷物や書類でほぼその内容がわかりますが、管理者から直接説明を受けて確認することも大切なことです。その管理者の考え方を肌で感じることも、より大きな安心感につながると思われます。

前述したことの繰り返しになりますが、永代供養墓の料金と内容は深く関連しています。ですから、費用だけを比較して判断するのではなく、料金と内容をよく検討した上で、申込者それぞれの事情や考え方に応じた選択をすることが賢明です。

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